【現役官僚への質問・回答】尖閣諸島の領土・主権を聞かれた際に提示するファクト3つ

ご質問をいただいた「現役キャリア組の国家公務員、Kさんならどう答えますか?」の質問について、Kさんのと回答を掲載します。

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【質問】中国人や台湾の方から「尖閣諸島は自国の領土だ」と言われたときに、現役の官僚ならまず議論で負けないと思うのですが、どういう証拠(エビデンス)をもって黙らせるのでしょうか。そういう研修(トレーニング)って受けてたりしていますか?本当に自国の領土なのかも含めて答えてほしいです。

 

【回答】ご安心ください。歴史的な証拠も含めて、東京日比谷の「主権・領土展示館」に展示されています。尖閣諸島国際法に照らし合わせても我が国の領土と断言できます。問われたら以下の3点をまず答えるとよいと思います。

 

1:中国と台湾が初めて公式に「領有権」を主張したのは1971年。国連が東シナ海に石油埋蔵の可能性ありと指摘した1969年5月の後である。

 

2:歴史的にも中国・台湾の実効支配の主張を裏付ける証拠はない

 

3:1951年のサンフランシスコ平和条約で日本は台湾を放棄。しかし尖閣諸島は明確に領土として残されている。これに中国・台湾は異議を唱えていなかった。

 

堂々と、冷静にこの3点だけを言えばよいと思います。これに対する反論があっても、「私はそう考えてますよ」と平行線にすればいいと思います。そこでの議論の結果が領土について影響を与えることはありません。ただ、日本人として認識が異なることを言われて黙っている必要はないし、認めたと思われたくないですよね。冷静に「意見の相違ですね」という結論を導けばよいと思います。

 

それでも相手が引かない場合の証拠(エビデンス)をどう出すかについては、次回お話しできればと思います。

 

あと、こうした研修は・・・初年度にやった気もしますが、やったかどうかは忘れました。でも、国家公務員であれば1は最低でも知識として説明できると思います。どの省庁であっても、そうだと信じています。

 

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お役に立てればありがたいです!ご質問ございましたらぜひお寄せいただければと思います。ご覧いただいてありがとうございました。Zooでした!

 

主権・領土展示館URL

https://www.cas.go.jp/jp/ryodo/tenjikan/

 

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